2022年5月1日 古い人を脱ぎ捨て、新しい人を着る コロサイ3:8~10

202年5月1日 古い人を脱ぎ捨て、新しい人を着る コロサイ3:8~10

しかし今は、これらすべてを、すなわち、怒り、憤り、悪意、ののしり、あなたがたの口から出る恥ずべきことばを捨てなさい。

互いに偽りを言ってはいけません。あなたがたは古い人をその行いとともに脱ぎ捨てて、新しい人を着たのです。
新しい人は、それを造られた方のかたちにしたがって新しくされ続け、真の知識に至ります。 コロサイ書3:8~10(1~17)

 《キリスト者は死んで甦った新たな存在》この手紙の著者パウロは、キリスト者を「キリストとともによみがえらされた」(1節)者だと言い
生まれながらの古い自分はすでに死んでいると教えている(2:20)。
ローマ書には、「キリスト・イエスにつくバプテスマを受けた私たちはみな、その死にあずかるバプテスマを受けたのではありませんか。
私たちは、キリストの死にあずかるバプテスマによって、キリストとともに葬られたのです。
それは、ちょうどキリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、新しいいのちに歩むためです」(ローマ6:3~4)
とあって、キリスト者を「キリストにつく、キリストの死に与り、キリストとともに葬られ、キリストがよみがえられてように
新しいいのちに歩む」と、キリストと一体の存在であると強調している。
コロサイ書(3:1~4)も「キリストとともに」を3回も記している。
私たちはキリストと共に死んだ者だが、生きているのはキリストと共に歩むために生かされている。
「キリストはすべての人のために死なれました。
それは、生きている人々が、もはや自分のためにではなく、自分のために死んでよみがえった方のために生きるため」
「新しく造られた者です。
古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました」(Ⅱコリント5:15、17)とあるように、私たちは
キリストと共に生きるという新しい生涯に踏み出した者である。
 《キリスト者の課題:神のかたちの回復》では、福音によって救われたキリスト者に何が求められているのか。
キリストと共に歩み、キリストに倣うことは何を意味するのか。
「御子は、見えない神のかたちであり、すべての造られたものより先に生まれた方です」(コロサイ1:15)とある。
つまり、主キリストに倣うことは、「神のかたち」の回復の作業にほかならない。
アダムの堕落以来、神に背いて自分勝手な生涯を辿ってきた人間に、神は赦しを与え、創造された当初に与えられていた
「神のかたち」(創世記1:26~27)を、キリストにあって回復したものと見做されているが、その果実を味わうに至ってはいない。
神のかたちに創造された人間に相応しい営みに、キリスト者は招かれているのである。
人間に与えられていた「神のかたち」とは何か。第一に人間に与えられている知性(知識)や義(倫理性)や聖(宗教性)等の
資質を指す(コロサイ3:10、エペソ4:24)。
第二に、神が三位一体の交わりを有しておられるように、人間は創造の初めから「男と女」、「神と人」という関係(交わり)の中で
生きる関係性を有する者として創造された(Ⅰヨハネ1:3)。
第三に、被造物を統治支配する機能性を指している。アダムの堕落以来、人間が著しく損なってしまった「神のかたち」を
神は、福音によって回復の道を開き、聖霊の助けを与え、神の御心を知りその意向の実践を可能としてくださったのである。
 《キリスト者の果たすべき行動》「あなたがたはキリストとともによみがえらされたのなら、上にあるものを求めなさい。
そこでは、キリストが神の右の座に着いておられます。上にあるものを思いなさい。
地にあるものを思ってはなりません」(3:1~2)と勧められているように、私たちの過去だけでなく
現在と将来も「キリストとともに」あることが繰り返し保証されている。
主キリストは、高く神の右に座しておられるが、私たちのところに降っても来られ、今も共におられる。
人の目には「あなたがたのいのちは、キリストとともに神のうちに隠されてい」(3節)て見えなくとも
キリストと共にあって守られ支えられている。
主イエスに大胆に信頼し、キリストにある「神のかたち」に相応しい資質、関係性、社会的責任の回復に乗り出そう。
具体的課題が5~17節に提示してある。使徒ヨハネは、その将来を描いて私たちを励ましている(Ⅰヨハネ3:1~3)。
私たちは、共に「あなたがたは古い人をその行いとともに脱ぎ捨てて、新しい人を着たのです。
新しい人は、それを造られた方のかたちにしたがって新しくされ続け、真の知識に至ります。」(9~10節)を告白し続けよう。

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