2022年6月12日 福音:救いをもたらす神の力 ローマ1:15~17

2202年6月12日 福音:救いをもたらす神の力 ローマ1:15~17

ですから私としては、ローマにいるあなたがたにも、ぜひ福音を伝えたいのです。
私は福音を恥としません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシア人にも、信じるすべての人に救いをもたらす神の力です。
福音には神の義が啓示されていて、信仰に始まり信仰に進ませるからです。
「義人は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。 ローマ1:15~17

パウロは、まだ見ぬローマの教会に向けて、この手紙を記しました。
彼は冒頭のあいさつの中で「あなたがたにも、ぜひ福音を伝えたい」と訴えかけます。
そして福音が「どんなに価値があるのか、何をもたらすのか」を伝えます。
キリストの福音が、どんなに大切で栄光に富んだものであるかを共に確かめましょう。

 《福音は私たちの誇るべき真理です 16節前半》 パウロは「福音を恥としない」と証しします。
彼自身もかつては、キリストの福音に強行に反対していました。
十字架にかけられた者が、救い主また神であるはずがない、また死者が復活するはずはない、それは神への冒瀆だと。
しかし彼は、復活されたキリストに会って、本当にこの方が神であり、救い主であることを知りました。
そして、十字架で死なれ三日目に復活されたキリストを信じ、誇りとしたのです(1コリント1:18)。
福音を恥としないのは、神が、私を愛して、すべてを犠牲にして私たちを救って下さったからです。
父なる神は、私たちのために、ご自身の最愛の御子と犠牲とすることを恥としませんでした。
また御子キリストは、私たちのために神のあり方を捨てること、共に歩むこと、辱められ苦しみ死ぬことを
恥としませんでした(ヘブル12:2)。
人の本当の誇り、確信、希望はキリストにあります。
信じた者は、自分のために苦しみ死なれ、よみがえられたキリストを誇りとします。
人々が、どんなに私を蔑み、無視したとしても、自分は価値ある者だと確信できるのは、私を愛して下さる神の故です。
 《福音は、信じるすべての人に救いをもたらす神の力です 16節後半》 聖書の神は、全宇宙を創造し
支配しておられる唯一の神です。
人が考え出した神ならば、また偉大な存在を神とするなら、様々のものを神と呼べるでしょう。
しかしそれらは、見えるもの見えないもののすべてを創造した神ではありません。
世界ができる前から永遠に存在し、すべてのものを創造され支配しておられる神は唯一です。(創世記.1:1)
「 はじめに神が天と地を創造された」とある通りです。
この神が、すべての人を罪と死から救うために、キリストの救いを約束し(イザヤ9:6他)、実現し(ルカ22:44)
救いを約束されたのです(ヨハネ6:35)。今も神はキリストを信じる者を救い続けておられます。
「二人は言った。『主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。』」(使徒16:31)。
 《福音は神の義を示し、信仰を得させ完成させます 17節》 神は福音によってご自身の義を明らかにされました。
義とは、正しいこと、正しい関係です。神の正しさは、罪や悪を憎むだけでなく、罪や悪に支配されている者をあわれみ
本来の幸いな関係に回復させるために、自ら犠牲を払って働かれることです。
これがキリストの救いです。そして啓示された神の義である福音は、信仰から始まり、信仰に進ませます。
救いは、イエス・キリストを信じる信仰を通してもたらされます(ローマ10:8-10)。
さらに神の義は、信じた者を増々神に信頼して歩むよう導き、完成します。
ですから「この方に信頼する者は、だれも失望させられることがない」(ローマ10:11)のです。
この義は、旧約時代から一貫して示されてきました。17節はハバクク2:4の引用で
エレミヤ31:33「……わたしは、わたしの律法を彼らのただ中に置き、彼らの心にこれを書き記す。
わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる」という約束を、キリストは成就されました。
使徒ヨハネはそれを「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。
それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。」
(ヨハネ3:16-17)と述べています。
(船橋聖書バプテスト教会 安藤修司牧師)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


PAGE TOP